WORKS 職種紹介
共英製鋼での
仕事内容をご紹介します。
※もちろん「◎」「○」のない部門でも活躍されている社員は多数います。
製造部門 MANUFUCTURING
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製鋼
原料である鉄スクラップを電気炉で溶解・精錬し、溶けた鋼(溶鋼)を鍋に受け取り、モールドという鋳型に流し込んで角柱状の鋼塊(=ビレット)をつくる部門です。
鉄スクラップから鋼をつくりだすには、多くの工程が存在しており、原料の配合比率、鉄を溶かすための温度管理、鋳型に入れ冷却する際の均一に冷やしていく工程など、その後の工程の品質全てに関わる大切な業務を担っています。また、生産コストの約半分がこの製鋼で発生しているため、品質を担保しながらいかにコスト削減していくかも重要になっています。
1時間に80トン~130トンもの鉄を溶かし、冷却し固める。単純なことですが、まだまだ研究改善の余地がある奥の深い仕事です。 -
圧延
製鋼ラインでできたビレットを再加熱し、鉄のロールで延ばすことで、棒状や板状の製品に加工していく工程を担います。
土木や建材に使われる丸棒や、船・建機などの機械部位に使われる平らな板等、加工する形は様々。所定の形をつくり込むと同時に、使われる用途に応じた機械的強度を有した製品を製造することが求められます。どのような「スピード」、「圧延機の圧力の強さ」、「温度」で圧延するかによって機械的強度は変化するのです。また、製品にキズがついていないかといった品質管理も担うなど幅広いフィールドをカバーします。
顧客の要求に応じて、技術課題もまた進化するため、終わりのない探求心を持って働ける仕事です。 -
工務
製造・圧延部門と一体となって新設備の導入、設備の維持管理、設備に関する安全、環境、コスト改善を進めます。
鉄鋼業は設備産業です。工場では、120トンクレーンや直径6mの電気炉など巨大な設備が数多くあり、それらはコンピューターで自動制御されています。この設備機能を維持管理・改善するのが、工務部門。設備の安定操業のためのバックアップはもちろん、各製造ラインの担当者と共同で、様々な作業の合理化を推進することも担います。
故障した設備の修理、ラインのニーズを先取りした設備改善、最新技術の導入など、苦労も多いですが、成果が目に見えて現れるやりがいのある仕事です。 -
研究・開発・品質保証
主に製鋼・圧延部門で生産された製品の評価・分析・試験など製品を生産する部門をサポートする部署で、名古屋事業所に研究開発の拠点を有し、各拠点に品質保証の部署・設備があります。
特に高強度鉄筋(USD685B・D51)は当社が鉄スクラップから生産を成功させた製品ですが、様々な機械的強度や成分などの試験・分析という側面から製品化をサポートしました。最近では、特殊な性質を持った鉄鋼製品の開発・研究や品質異常を起こした製品の原因分析を行うなど、当社の競争力強化と・品質向上を支えています。
近年は品質への関心が高まっており、そうした社会からのニーズにも対応していくためにも必要とされる仕事です。 -
環境リサイクル
鉄を溶かす際に発生する熱を利用して、あらゆる産業廃棄物などをリサイクルしています。しかし、鉄鋼製品には一定の成分や機械的強度などの基準が定められていますので、何でも簡単に処理できるわけではありません。そのため日夜鉄鋼製品への影響を調べ、更に新しい廃棄物の処理方法の検討を続けています。また技術的な知識だけでなく、法律による規制が極めて厳しいため、法律の知識も必要となります。
そのほかにも、当社独自のガス化溶融炉を活用し可燃性ガス生成による燃料費削減、コークス(燃料)代替材としてコピー機のトナー(粉状のインク)活用、フロンガスの処理など、ひとくちに環境リサイクルといっても幅広い事業を行っており、あなた自身のアイデアが事業化する可能性がある、面白い仕事です。
営業部門 SALES
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販売
当社の製品を商社などの得意先に販売する部署。主力製品である鉄筋コンクリート用棒鋼や形鋼、平鋼などを、基本的には得意先に毎月定期販売する「店売り」と呼ばれる形式で販売しています。
主原料である鉄スクラップの価格動向や製品市況、先行きの需給状況などを総合的に勘案し、毎月の製品販売価格が決められるため、各販売担当は、その都度この販売価格をベースに担当の客先に価格や品種サイズを提示。その後、納期等を打ち合わせ、その月の受注に至るのが一連の流れです。
再開発や高速道路、ビル等の大規模な建設プロジェクトなどでは、それぞれのプロジェクト単位で受注に向け活動することもあり、常日頃から客先である商社等の顧客と信頼関係を築き、情報収集と分析、そして的確な対応をする事が求められる仕事です。 -
受渡
製造した当社の製品を取引先が指定する日時・場所に届けるべく出荷手配を行う部署。
工場から出荷する製品は、加工業者の加工場や建設現場へ直接納入する場合もあれば、鋼材問屋の倉庫へ納入する場合もあり様々。納入先のスペースもあるので、それらを考慮して輸送する車の大きさや積載重量等を決め、期日に間に合うように配送の手配をしなければなりません。また、その納入スケジュールを元に製造部門に対して生産指示も行うため、全ての起点となる業務を担っています。
厳しい顧客の納期要望に対して製造部門が納期までに製品を生産しても、納入でミスをしてしまっては、顧客からの信用は得られません。顧客からの信用に関わる非常に重要な部門なのです。
管理部門 MANAGEMENT
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人事総務
人事総務はその名の通り、人事と総務の両方を司っている部署です。
人事の仕事は大きく分けて、採用・教育・労務に関わる業務、賃金制度等制や福利厚生制度等の立案やその運用などがあります。個人の就業意識が多様化している中、それに合った人事制度の改定・労働環境の整備などを実施していかなければなりません。また、会社にとって重要な財産である人材を採用・教育することも企業の発展に必要不可欠な業務です。更に給料や労働時間管理など、安全にかつ安心して社員が働くためになくてはならない仕事でもあります。
総務としては、各部門がスムーズに業務を行えるようにサポートするのが役割です。社内的には縁の下の力持ちとして管理・サポートを担い、社外に対しては企業の顔としての役割を果します。
近年では、「コンプライアンスの遵守」が企業の健全な発展に不可欠になってきています。そのため、人事総務の部隊の一つに法務を担当する部署もあります。
全ての従業員が高いモチベーションを持ちつつ、快く仕事ができる環境を作ることに加え間違っていることは間違っていると言える社風を醸成していくことが人事総務の最大の役割なのです。 -
経理
東証一部上場企業である当社は、社内向けの情報開示だけでなく株主や取引先等に経営状態を開示する必要があります。経理はこの目的を果たすための業務を担い、日々の経営活動(お金の流れ)を統一されたルールに従って記録・整理することが求められます。
また税務申告、財務にも関わり、常に正しさを担保することで社内外からの信頼を守っています。工場の製造原価を管理するための原価計算も担当しており、原材料の仕入から製造、販売、資金の回収と会社の全ての取引と密接に関係する部署なのです。
多様化する子会社を含めた連結会計に関する業務や、会社の資金の流れを管理する運用業務があり、専門的な経理知識から戦略的な資金運用まで、幅広い視野とバランス感覚が必要な業務です。 -
海外事業
当社は日本の鉄鋼メーカーとして初めて海外に進出し、世界を舞台に技術供与・経営指導を推進してきました。現在も海外事業の強化を続けており、2020年初頭に北米戦略の強化のためカナダ企業を買収、今後はさらなる海外での生産を強化していきます。
そういった動きの中で海外事業部は、海外における事業戦略の立案・実行や海外現地法人等の事業の管理、海外現地法人等への出向者に対するサポートを行う部署です。現地事情を的確に把握する情報収集力が求められると共に、経理や総務に関する幅広い知識が必要な部署です。
海外の鉄鋼メーカーの新規M&A(企業の合併や買収)等の海外戦略の立案も行っており、グローバルな感性とともに、常に新しいことに目を向け企画し実行していく力も求められる仕事です。 -
経営企画
企業経営においては経営幹部の判断が基礎となりますが、その判断を正しいものに近づけていくサポートをするのが、経営企画部です。次の1年の国内の市況や景気、海外の政治状況や為替など、あらゆる可能性を想定し出来る限り利益を上げるために作成する「経営計画」の策定が一番大きな仕事です。そうした計画の立案を通じ、会社のあらゆる部門が取るべき行動を示す必要があるので、労務・経理・製造・営業など幅広い知識が求められます。
また、「経営計画」を投資家へ説明するなどの広報(IR活動)や株主へ利益を還元する配当施策を検討するという株主向けの仕事もあります。